潅水システムが不要な、ライフサイクルコストに優れた屋上緑化
「アクアソイル工法」の人工地盤は、5層の異なる素材で構成されています。
1層目は、屋根の仕上げ面に「耐圧透水通気板」を格子状に設置して通気排水路の確保をします(詳しい設置方法は技術資料ページをご覧下さい)
2層目は、アクアソイルの流出を防ぎ、通気排水の促進を行う「透水通気シート」を設置します。
3層目に5~10cmの床面の余剰水を吸い上げる働きのある「排水用アクアソイル」、4層目に高い通気排水性を持ち植物の健全な育成を促す「育成用アクアソイル」を設置します。
5層目は、飛散防止、及び景観向上の為の「トップソイル」を設置します(芝を貼る場合は不要)
メンテナンスがほぼ不要で、中期的なコストパフォーマンスの高いシステムです。
植樹システムの変化が少なく、従来工法に見られる問題の目減、固結、透水不良がほとんど起こりません。
50年経っても土の入れ替えをしないで維持できた実績もございます。
また、植物の成長が緩やかなので、剪定の回数を減らすこともできます。
健全で頑丈な細かい樹木の根が育つ人口地盤ですので、従来工法に見られるような樹木の根が建物を傷める危険性が低くなります。
細かい根を張った樹木は、台風の時でも倒木の心配が少なくなります。
安心して長い期間にわたり建物を利用できます。
植物が吸収できる水分をたくさん蓄えることができるので、夏季でも45日程度の干ばつであれば散水が不要です。
水道水の節水、ランニングコストの削減を実現します。
アクロス福岡では、約20年間で10万立法メートル以上を節水したとされています。
また、管理できる時間を制限された施設でも、メンテナンスの効率化を図れます。
雨水のほぼ100%を浸透・排水させるため、排水ドレンに落ち葉やチリ等が詰まることがありません。
また、台風やゲリラ豪雨のような荒天時も漏水トラブルの心配がありません。
昼は蒸散効果、夜は放射冷却効果で、屋上緑化のある建物では涼しさを感じます。
屋上で反射温度計を向けると、コンクリートの建材の表面温度が65℃に対し、緑の表面温度は30℃でした。
個人邸の屋上緑化から大規模な施設の屋上緑化まで対応が可能です。
また、屋外だけでなく、屋内庭園にも導入できます。
大規模施設の屋上庭園
個人邸の屋上庭園